「ソン」ってなあに?
ところで「ソン」ってなあに?
・19世紀末にキューバの東部地方サンティアゴ・デ・クーバで成立した音楽で,サルサの原型とも言われてます。
当時のキューバ東部地方は、アフリカ、スペイン、ハ
イチ、ジャマイカ移民が混在した地域でした。その多文化が相互に融合し、そこから生まれた新しいアイデンティティをもっとも象微的に統合したキューバ音楽
が「ソン」です。
一時は廃れかけていた音楽ですが、ブエナビスタソシアルクラブなどの活躍により、現在は世界中でソンが聴かれるようになりました。
まろやかで味わい深いといった音楽的特徴があります。音楽は、前半のゆったりした部分と後半のモントゥーノと呼ばれる部分で構成されます。モン
トゥーノはテンポが速く、「コール」と「レスポンス」のやりとりが歌で行われます。「トレス」という、キューバの3弦復弦ギターが演奏の中心になっている
のもソンの特徴です。
田舎ではフィエスタ(パーティー)で、街では通りやレストランでよく演奏されている、キューバ人の日常生活に欠かすことが出来ない音楽で
す。子供から大人まで楽しめて、思わず身体が踊り出すその熱いリズム!そしてシンプルかつ美しいメロディーには哀愁があります。初めて聴いてもどこか懐か
しい、そんな旋律が特徴です。